大八ですけど喰えてます。

大工になりたくなかった大工のブログ。階段作れない、和室作れない、大八ですけど喰えてます。

空振り!

どどど空振り!

 

 現場に到着してもやることがない、若しくはできない。もう帰るしかなくなったとき、空振りです。

 

 こんなことが一年のうちに二度三度起こるから本当に頭にきます。またかよ・・・と。

 

 僕自身も40歳を過ぎてから物忘れが日常的にバンバン炸裂するようになってしまったので、仕事の日時等を間違えてしまってもおかしくないのですが、意外とそこは大丈夫。なぜかって理由は簡単、お金がかかった約束事だからです。

 

 当たり前の話なのですが、職人が現場に出動するということ=お金が発生している、ということなのに、元請け業者の現場管理側にはここに考えが及んでいない人間が多い。

 

 職人が空振りになるケースで最も多いのは「材料がない」これだと思います。仕事を頼まれていざ現場に行ってみても、肝心の材料や部材が揃っていなくて作業不可、これが本当に多い。

 

 このケースの場合、事前にどのような仕事内容なのか職人側が管理側によくヒアリングして、必要なものを管理人に伝えて用意してもらうか、てめえで用意して現場に臨むことで空振りを避けることができます。

 

 このヒアリングもせずに、頭ごなしに管理人の若い子たちを当日の現場で怒鳴りつけているダメ職人も多いです。おい! いいかげんにしろ! お前も悪いぞ!

 

 だけど、しっかり事前に打ち合わせをして、必要なものを伝えて、いざ当日現場に行ってみるとそれがない。

 

 「え? あれがないじゃん。あれがないと今日なんにもできないよ。あんなに言ったのに、忘れちゃったの?」

 

 「すいません。忘れてました・・・」

 

 これが悪夢のようで現実だから恐ろしい。ホームセンターなどで手に入るような材料ならば怒りと共にこの後走ることになるのですが、どうしようもない場合、空振りです。

 

 次に多いのがまとまった期間入る現場の初日、事前に打ち合わせて数を数えて、管理側に発注を頼んでおいた材料が来ないケースです。これマンションのリノベ工事現場で頻発してます。

 

 初日当日、マンションに到着して、道具などを車から降ろし、台車に積み込んでいざ作業することになる部屋へ行ってみると・・・材料がない。

 

 「もしもし? マンション来たんだけどさ、材料が入ってないじゃん」

 

 「すいません。材料は明日の午後イチで入ります」

 

 おいおいおいおい。でもこれはまだマシな方で、もっとドイヒーな現場管理は当日現場を見た僕に材料を勘定させてその場で発注させるなんてこともあります。その場合、もちろん材料が入るのは数日後なので、それまでは何もできないことになります。最悪です。

 

 この前本当にあった怖い空振りの話。現場は東京都港区、僕は横浜市在住なのでETCを使っても横浜新道と首都高速で片道1,430円、往復2,860円かかります。

 

 んで、ガソリン経費。僕の仕事用車両はリッター20キロくらい走って、今レギュラー150円くらいだから、港区の現場まで41キロに当てはめると、往復600円くらいかかります 

 

 現場に到着するとマンションの管理人が唐突に部屋へ訪問して来たんです。

 

 「土曜日はこのマンション工事できないよ! 聞いてないの? 〇〇さんには言ってあるよ」

 

 「え? マジですか!? 聞いてません」

 

 僕は怒り心頭。現場の工程表には土曜日工事不可とは記載されていません。伝達事項にもそのような記載は見当たりません。鼻息荒く〇〇さんに電話しました。

 

 「ねえ、このマンション土曜日叩けないってよ! そんなこと言ってなかったじゃん! 空振りだよ今日!」

 

 「え? 本当ですか? 契約した人間と共有できてなかった可能性あります。ちょっと確認します」

 

 プチッ・・・。

 

 し〜〜〜ん。

 

 ? 

 

 いやいやいやいや。俺は今日現場来ちゃってるんだよ~!! お~い!

 

 実費の車両経費だけでも3,460円、そしてもちろん稼げるはずだったお金が稼げないわけだからその分の損失があるわけです。こういうとき割り切って請求できる職人が正解だと思います。僕はそれが出来ないから困るんだ〜っ!!

 

 我、強気であれ! 

 

空振り

 

 

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