大工、小説どうやって終わらせるんだ問題!
さあ、小説も書き進めて一年も二年も過ぎてゆくと次第に考えなければいけなくなるのが、終わり方の問題。
「えっと、この話って最後どうなるんだ・・・?」って、書いてる本人が思っちゃうのよね。
これについては人それぞれだから個人差があると思います。終わり方を決めてからそこに向かって書く人もいるだろうし、なんとなく終わりのシーンを決めてから書く人は少なくないと思うよ。
ていうか、僕だって最後はこういうシーンでこんな風に感動的に~、とか決めて書いていました。
ところがだ! 一作書き終えるのに4年もかかってしまった僕の場合、最後の方まで書き進めたら、決めておいた終わり方にぜんっぜん繋がらなくなっちゃったのよね。
多分、ここでプロットとかを決めておく必要性と重要性が出てくるんでしょうなあ。
だがしかし、心ゆくまま本能のままに書きまくっていた僕の初めての小説は超大長編でやたらと登場人物が多い、謎の群集劇みたいになってしまっていて、まったく収拾がつかなくなってしまったのだ・・・。
で、いろんな小説新人賞の募集要項を見て愕然とするわけです。
ワイの作品、文字数制限に全然おさまってないやんけ・・・と。
んで、全部のプロットを一回バラバラにして、あっちとこっちは泣く泣く捨てて、あっちとこっちの順番を入れ替えて、なんてやってたらめちゃくちゃ難解な現代小説になってしまいまして、ええ・・・。
そこで、わけわからない小説を一番受け入れてくれそうに見えた『群像』の新人賞に送ってみて終了。と相成ったわけで御座います。
いや~、小説は大変ですよ。それに小説家を目指す人って何がすごいって、一つ書き終えたらすぐに次の作品を書き始めるじゃないですか! 僕なんか一作でほとんど燃え尽きちゃいましたから。
続けるってところが本当にすごい。毎日毎日コツコツコツコツと、いつの日かを夢見て、今日もどこかで自分の深層心理と向き合っているわけですよね。ほんと~にその時点で間違いなく才能あると思います。
書いたものが人にウケるかどうかなんて運みたいなもんですよ。
それに、小説って「何が書かれているか」より「誰が書いているか」の方が重要視される部分もかな~~りあるので、書いた人物自体に魅力がないと、箸にも棒にもひっかからないんですよね・・・。
この冷淡な現実。これに気づいたらもう本当に俺なんかが小説書いても仕方ないなって思っちゃったんだよね。ただの大工だし、顔も全然美しくないし・・・。
僕はもう今後、小説は書かないと思うなあ。
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