大工、猛暑との戦いオーバーザ・サン
着の身着のまま心の赴くまま、働きたかったら働けばいい、やりたくなければ寝てればいい、そう、自由が売りよの職人生活ですが、真夏は暑さとの戦いです。
連日の猛暑猛暑猛暑、もうしょうがないよ・・・コホン。
最近は見かけなくなりましたが、僕が二十代の頃には建築現場で上半身裸の半裸族職人をよく見かけました。ってか結構普通にいた。
大工にしろ、設備屋にしろ、屋根屋にしろ、半裸半裸の上裸上裸。
僕は夏になると暑さ以前に人一倍蚊に刺されるので、脱ぐってことはありませんでしたが、大工の兄なんかは上裸で仕事していたし、土工さんなんかも上裸が多かった。
最近見かけないのは、直射日光に肌を晒すリスクの認知度が向上したからでしょうか。見た目の風紀的な問題からでしょうか。
そんな快適クーラーとは無縁の職人界に数年前に現れた救世主、それが空調服でございます。よく見るようになったよね。
建設現場や建築現場からブォーっとファンの音を立てつつ出てくる職人をめちゃくちゃ見るようになった。
あれ、着てみると面白いんですけど、超涼しいっ！ってわけじゃないんです。なんか生暖かい風が上半身を包み込んで、すこ～しだけ体温を下げる感じ。それでも皆一様に「一回着ちゃうともう手放せない」って言ってます。
だけど、僕はまだ持ってないです。なんとなく釘とかビスとか引っかけてすぐ破けちゃいそうですし、毎回充電するのも面倒くさくないのかな～なんて。めちゃくちゃ欲しいですよ〜、と話を合わせつつ敬遠。
僕の猛暑対策と言えばタオルくらい。ねじって鉢巻きにして頭に巻いたり、ほっかむりして日光をさけたりと。超アナログだけどタオル一枚あると全然違うのよ。
そうそう、だから大工の僕は毎日きれいなタオルを一枚持って仕事に出向きます。ていうか、職人がきれいなタオル一枚を弁当と一緒に持っていくのは常識。
お弁当、水筒、お財布にケータイ、それとタオル。タオル一枚で太陽と戦う。タオル一枚でオーバーザ・サン。
今年はこれからが暑さの本番だそうです。どうぞ皆様もお体ご自愛下さい。
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