日曜に作業着のや~つ
というわけで、職人といえば作業着です。作業着に関してはビジネスマンのスーツと違って特に流行りも廃りもない。もちろんルールもない。自由です。
だから、僕が今まで見てきた職人の中にはいつもジーンズとTシャツの大工もいたし、私服のお古を作業着に回しているなんて大工もいました。
しかし、一定程度のマナーは必要だよ。特にお客様ご在宅の現場では、私服姿のような職人だと素人仕事をしているように見えて示しがつかないし、あまりにも汚い作業着だとシンプルに不潔で失礼。
戸建てでもマンションでも、金髪ロン毛で私服姿の職人が叩いていたり、ボーズ&ピアスでニッカポッカの職人が叩いていたりする現場と、ヘルメットを被りキッチリとサイズも合わせて上下同色の作業着で仕事している職人の現場。どうしたって印象全然違いますよね。
ちなみにニッカポッカなんて昭和ヤンキーのボンタン嗜好の延長としか思えない。動きやすいからって言うけどさ、普通の作業ズボンで十分動けるんですけど。お察しだよ。
職人がどんな服装で作業をしようが、仕事の仕上がりが全てなんだから関係ないぜって気持ちはわかる。どうせ汚れるんだからなんだっていいじゃんって気持ちもわかる。
だけど、プロとしての技術が傍目にはわかりにくい職人の仕事だからこそ、わかりやすく見た目は小綺麗にしておくべきだと思ってます。
それにさ、職人がオラついた髪型や格好で仕事してたらまんま過ぎやろ。職人なんて誰にでもなれる。誰にでもできる底辺の仕事。こんな風に思われるのは結局見た目で判断されているからだと思うのだ。
だって、大工で職人の僕自身、職人のこと超見た目で判断してるからね。断言できるけど職人は見かけによります。間違いなく職人の人柄や人格は格好に表れている。
あとね、日曜日に作業着を着るなーっ!!
仕事もない折角のお休みに作業着姿でスーパーやパチンコ屋へ繰り出す人。私服を買う余裕がないとか、オシャレを考えるのが面倒だとか、楽だとかそんな感じですか、ってやめろやめろやめろーっ!
いや、オレは作業着が好きなんだ~って言われたら言い返す余地がないけど、その分こっちは腕組んで考えちゃうよ。じっとりとねちっこくそんなあなたのことを考えます。
社名入りの作業着で日曜日の待ち合わせ場所に現れた職人仲間がかつていました。
それは何か? ワシと休日に会うのは仕事ってか? バッチリ決めたワシは作業着のチミと出歩くんかいっ! 思うに服装の軽視は可能性の軽視だよ。延いては人生への軽視じゃ。
その仲間との関係がかつてなのはお察しください。考えさせていただきました。
※書き忘れたけど、スケールも必ず入ってます。