大工、土曜日は休みたい!
土曜日の朝は道路がすいています。それはもう段違いにすいてる。月~木だったら片道一時間かかる現場も40分くらい、下手したら30分で着いちゃう感じ(わかりにくいです?)。
世の中こんなにも週休二日の人が多いんかい!
てなことを、僕は土曜日の朝に考えます。週休二日の世の中からはみ出し、土曜日の朝に車を走らせて現場に向かう自分が時には悲しくなってくる日もあるのよね。
正直なところ、独立した職人にとってみれば、やれ働き方改革だ、やれリモートワークだのは全く関係がありません。
ほとんどの職人はこういった話を異世界の出来事として見てますよ、本当に。ある意味別世界に生きています。
職人てのはフリーランスなので、働いた分だけ金になるわけです。要するに休むと損。ていうか、休みを買うっていう感覚が僕にはある。
少なくとも神奈川東京エリアの大工の一日分の手間代は税抜25,000円が穏当な金額だと思います。多少の多寡はあっても大方の職人が納得する金額だと僕は信じてる(もっと安く受けてる人は賃上げ交渉をお勧めします)。
確かにフリーランスの大工なら休みなんて自分のとりたい時にとればいいのですが、工期もあるし、意外にも仕事はバンバン入ってくるので、スケジュールパンパンが常なんです。
だもんで、この日は休むぞーって決めて仕事を予め空けておかないと日曜日以外に休むことは難しい。
でね、一日分25,000円ですから、当然一日休めば25,000円分稼げなくなるわけです。だもんで、同額支払って休んでるっていう感覚になるわけ。
行けば+25,000。休めば0。この振り幅ですよ。しかも職人にボーナスなんて無いわけで。
年間休日なんてほんと少ない。休みといえばお盆と正月、それに日曜日くらいなもので、祝日は出てる人のが圧倒的に多いです。ゴールデンウィークだって働いてる職人のが多数派でしょうよ。
だからね。たまに出くわす土曜日は音出し禁止のマンションが現場だと密かに嬉しい。開き直って休もうって気になれるからね。ありがとう不可抗力。
いやほんと、土曜日は休みたい。日曜日しか休めないから庭の草刈りなんてやる気にならんのよ。まじに。