大八ですけど喰えてます。

大工になりたくなかった大工のブログ。階段作れない、和室作れない、大八ですけど喰えてます。

大工、現場でラジオ

にこ大工、現場でラジオ

 

 大工の僕は一日中一人でいることが多いのですが、仕事中ず~っと片耳イヤホンでラジオを聴いています。月曜~土曜の朝8時から夕方17時までの首都圏amラジオ番組を大概把握しているのでヘビーリスナーかもしれません。

 

 ん? am派ですがなにか?

 

 大工の父に連れられて僕は建築現場に4、5歳の頃から出入りしてました。現場では特にすることがなく、木材の木っ端で積み木をして時間をつぶしていたのを覚えています。本当に一日が長くて地獄だったよ。

 

 んでね、その現場ではいつもラジオがかかっていたんです。銀色のラジカセで雑音まじりのくぐもったamラジオがそれ相当のボリュームでね。父はニッポン放送をよく聴いていたけど、ありゃ電波が強くて音が一番よかったんだろうなあ。

 

 そんな父が「現場でラジオを聴くな!」なんて言い出したのは僕と兄が新築一棟を請け持つようになった頃。思えば現場でタバコを吸うなって言い出したのと同じ頃だったかもしれん・・・。

 

 現場でラジオを禁止する工務店やリフォーム屋って結構あります。ですが理由を詰めているところはあんまりないよ。実家の工務店時代は生意気にも職人を手配する側にいた僕の所感だと、理由は三つ。

 

 1・施主が現場を見に来た際に体裁が悪いから

 

 2・現場近隣に対して体裁が悪いから

 

 3・おそらく作業効率が悪くなっているから

 

 この三つです。あともう一つあるとしたら、職人に金を払っているこっちからしたらラジオ聴きながら仕事なんて、ダラダラしてるように見えてムカつく! これでしょうな。っていうか理由もなく本音はこれだけで禁止にしてる会社もマジである。

 

 現場作業の安全性に配慮して、っていう意見もありそうですが、正論すぎてつまらんので割愛。

 

 さてさて、1と2に関しては今現在ワイヤレスのイヤホンが普及しているので簡単にクリアできます。もしイヤホン耳に入れて仕事するな! 会話がしづらいじゃないか! って言われたら、それはラジオと別問題。相手がいるときに両耳イヤホンは人としてイヤン。

 

 んで、3なのですが、これは管理側からすれば検証しづらい。正直な話「ラジオ聴いてると仕事がノッてくるんだよね」なんて言う職人もたくさんいるし、嘘じゃないとも思う。

 

 けどね、スピード勝負のマンションリノベ現場で叩いている僕の肌感覚だと、ラジオは聴いていない方が作業効率いいです。ラジオ聴いてると、どうしても意識がラジオの内容に引っ張られるときがあって、そういうときにほんのちょっと手が止まったり、ゆっくりになったりしている実感がある。

 

 だもんで、僕は超集中して叩きたい日はラジオは聴いてません。ちなみにラジオを聴かないでいると一日が一瞬で終わる感覚があります。これは謎。

 

 以上のことを踏まえて考えると、施主や元請け、近隣住民に配慮して節度あるボリュームやイヤホンで聴くのなら、ラジオ聴く聴かないの判断は基本的に職人の自由だと思います。請けで仕事を叩いている以上は作業効率なんててめえで考える話ですし。

 

 在宅現場や施主又は見込み客が現場内覧に来ている際に、平然とスピーカーラジオを聴き続けるのは職人以前に人として終わってるのでこれは論外だよ。常用契約の職人がラジオガンガンってのも微妙。

 

 たとえ職人の裁量に任されていたとしても大切なのは社会における一人の人間としてマナーを守るってことです。そしてラジオダメよのルールが敷かれてるならキッチリ守るのが大人ってもんさね。

 

 たまにマキタのでっかくてごっついラジオで低音ズンズンガンガン音楽聴いてる職人がいますけど、こういうマナー違反者がこの手の問題の発端だよね。現場はクラブじゃないんだからさ・・・。

 

 てか、あのごつくてかっこいいラジオを作っちゃったマキタにも絶対責任あるよ! 

 

マキタのラジオ

 

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