「建築業の男」になりたくない
新年度に入り、TBSラジオの人気番組『たまむすび』が惜しまれながらも終了。新たに『こねくと』が始まりました。
嬉しいのが、町山智浩さんの映画評論コーナーが継続になった事です。でね、パーソナリティの石山蓮華さんに「どうしてアメリカ住みなのか?」と、カリフォルニア州在住の理由を聞かれた町山さんが面白い回答をしていたんです。
それは「自由、だからです」と即答。例えば、子供を学校に迎えに行く親の中に、モヒカンがいたり、悪魔教徒がいたり、女装をしている人がいたりと、しかも、それについて誰も何も言わないです、と町山さん。
日本だったら、PTAやうるさ型の親がだまっちゃいないでしょうなあ。下手したらさ、場所によっては作業着で毎日子供を迎えに行くだけでなんか言われそうだよ。町山さんの話、カリフォルニアの自由な気風が実感として伝わってくるエピソードだなあ、と感心。
氏は続けて「自由だけど、回転寿司いたずらするやつはいないですね」とピシャリ。アメリカではあんなことをしたら撃たれる、と仰いました。町山さんは冗談半分だったのかもしれないけど、銃社会の背景鑑みるとぜんっぜん冗談に聞こえないよ。
しかしまあ、後を絶たない飲食店いたずら事件ですが、先日も某牛丼チェーン店で紅ショウガを直喰いした建築業の男が逮捕されました。
出た~っ!! 建築業の男!
犯罪報道の際に称される「建築業の男」「建設業の男」「産廃業の男」。よからぬ男シリーズ。これ「建築業の男性」とせずに「男」なのは容疑者に対する蔑視を含めて報道する意図が含まれていますよね。
ホワイトカラーは「会社員の男」で統一なのに、ブルーカラーは事細かに職種を分けて報道するのってどうよ? 報道に悪意あるドラマ性を持たせて、いたずらに耳目を引こうとしてるとしか思えないんですけど。
おかげ様で「建築業の男」はイメージ悪いよ~。報道記事の中には「男性」にしてるものもあるけどさ、試しに「建設業の男」や「建築業の男」でググってみると出てくる出てくる犯罪報道の数々。
家族や親せき、延いては建築業界とそこで働く同士のためにも「建築業の男」には絶対になりたくない。
報道にドラマ性を持たせるといえばさ、お得意の「バールのようなもの」が出てくる度に、いやいや、だからそれはバールでしょってツッコんでます。
バールのようなものは、もうバールです。