大工、クリーニングドライバー
美容室で元気よく働き始めたのも束の間、瞬殺で美容師は諦めてしまいました。はい、僕はバカ者です。が、言い訳にトライすると。
お給金問題なんです。僕のお店は月給13万スタート。2010・11年くらいの話です。で、当時住んでたアパートの家賃が5万5千円。妻もパートで応援してくれたのですが、やっぱりキツかった。
先輩のイケメン美容師にそのことを相談したら「だから、俺もスーツ着ようと思ってる」と言われたんです。え? パイセン辞めちゃうの?
イケメン先輩は僕より年下だったけど、5年間美容師を続けて月給が20万超えた月がほとんどない(美容師は基本給+歩合給)ので、限界感じて辞めるのだ、と。
僕と入れ替わりで店を去る、と言っていたのですが、僕もこのイケメン先輩と共にスパッと美容業界を後にしました。美容業界に携わる皆様、ほんと~に軽い気持ちで考えてごめんなさい。
それでも生きてれば誰にでも引き落としが差し迫る。うつ病だろうが休んでる暇なんてナッスィン。そこで、今度は末経験でもそこそこ稼げる仕事がいいと思い、見つけたのが・・・。
クリーニング店のドライバー。月給28万円。
で、この仕事を腰掛け気分で始めたのですが・・・。僕にはこのルートドライバーという流れ作業に面白みを感じる能力がなかった。
早朝、町工場で洗い立ての洋服をトラックに積み込む、それを各店舗に運ぶ、各店舗から汚れた洋服を回収、夕方の町工場に戻り、汚れた洋服を降ろす。そしてダ・カーポ。
デキるドライバーは各店舗の店員と小粋なトークをしたり、お客様とコミュニケーションをとって御意見を頂戴したりと、ルーティン以外の仕事と楽しみを自ら見つけ出して、営業職も兼ねた動きをとる、らしいのですが。
当時、絶賛コミュ障バーゲンセール中だった僕には無理でした。
というわけで、10代の頃からスネをかじり続けてきた工務店をクビになったことで、アラサーにして自分の無力さを痛感することになってしまったのだ。
ただね、うつ病だったけど「このままじゃ絶~っ対ダメだ」っていう気持ちだけは強くあったんです。変わらなきゃっていう強い気持ち・強い愛。
だた、オザケンみたいにフレッシュな感じではなく、「変わらなきゃ変わらなきゃ」っていう、呪いのようなドス黒い強迫観念型の強い気持ちだったけどね。
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